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かねてから制作中の私きよのオリジナル曲「成功」ですが、曲自体は完成しました。今日は歌の途中で挿入される「セリフ」と、ギターソロの録音をしました。
セリフに関しては、某ソフトを使って自分が読ませたい内容を予め作っておいて、それをオーディオデータとしてCUBASEに挿入するというものです。ただ私の調教が悪いのか、やや棒読みになっていて変な感じも受けます。でも、そればっかりに気を取られると一向に制作が進まないので、ご愛敬といった感じで推し進めました。曲の中できちんと聞こえるようにデータ処理(?)に関しては色々と手を入れています。合計4種類のセリフを入れています。これは初の試みでして、まあ何とかイケるかな?といった感じですね。
続いては一番最後の録音になる「ギターソロ」ですが、これが一番苦労しました。これも以前から愚痴ってます
以前よりメチャクチャ下手になった
という事に起因しています。練習量はそれなりに確保してはいるのですが、いかんせん「手癖」で弾いているので、それを矯正すべくわざとギターソロが弾きにくい「アコースティックギター」で運指の練習をしました。それでもひとつのソロを弾くのに20テイクくらいかかってしまって、結構疲れました。それでも全然上手く弾けなかったので、最後の手段「メチャクチャ歪ませる」作戦を決行しまして、何とか少しは形になったかな?程度の録音ができました。それでもスケールとか無視でデタラメに弾いているのですが、それはそれで味がある(???)といった趣で良しとしましょう、と。
ギターソロに関していえば、初めて「ギターソロ」というものに関心を抱いたのは、昔、音楽友達と白馬の音楽スタジオ付きペンションに合宿に行った時のことです。そのオーナーはプロのギタリストで、当時ギターソロなんか必要ない!と考えていた私にこうアドバイスをもらいました。
「きよさん、あなたがもしバンドでライブをしたとして、メンバー紹介の時に『オンギター、きよ!』と自分の出番が回ってきた時にソロが弾けないと、カッコ悪いよね?」
これには私の胸を貫くほどのショックを受けました。たしかにその通りだな、と。必要がないのではなく、弾けない事への言い訳にしかならなかったのです。逃げる前に戦え、と言われているような気持でした。同時にオーナーさんから簡単なギターソロのスケールを教えてもらって、そこから私はギターソロの練習を本格的に始めました。あの時のオーナーさんの指導。ひいてはペンションでの音楽合宿がなかったら、もうバンドなんぞとっくに辞めて別の趣味に走っていたかもしれません。それ以来私はいろんなバンドに参加しましたが、積極的にリードギタリストとして存在感を表すことができた、のです。
そこから20年以上経って、今の私は若干甘えているように思います。曲作りはしているにしても、そこに魂を入れるには、もっと率先してギターの練習をしないといけないな、と思います。これは時間さえ作ればそれほど難しい話ではないので、スマホをいじっている暇があったら、少しはスケール練習でもしたまえ!そう心に誓うのでした。
そして最後に思うのは、このオリジナル曲そのものの意味です。中身は相当に世の中をバカにするような内容です。出てくる人物像は自分の行っていることを正当化・・・つまり自分は「成功」したのだ、と思い込んでいるというところから発想しています。で、最後に先述した「皮肉を込めた」セリフが出てくるのです。この曲のメッセージには私個人としては満足しています。世の中の問題点を問う内容になっているからです。しかしその発想は
本当に世の中から必要とされているのか?
と思えるのです。いや、以前の私ならば考えもしなかったような疑問です。つまりこの手のメッセージは多くの人からイロモノと好奇の目で見られることはあっても、メッセージそのものが
共感
できるものでは凡そないものだと思えてきたからです。これを考える決定的なキメとなったのが、先日からオーダーのあった「ココナラからの依頼」でした。依頼者さんのオリジナル曲を私がアレンジする、と。そこにはいかに依頼者さんと、そのリスナーさんが納得するものが表現できるか?という事を深く考えました。そこには奇をてらったものは必要なくて、いかに曲そのものを心地良く聴いてもらえるかを意識する必要がありました。思えばもっと以前に引き受けたアレンジの仕事で、やはり依頼者さんの表現したいことを上手にくみ取って、聞いてくれている方にその内容を届けられるか?という事をすごく意識しました。
それを考えたときに、私自身の身から出るメッセージは如何せん「自己満足」で終わっていると思えます。それこそ「ギターソロなんか必要ない!」と変な考えを持ってしまっている自分への問いかけのような気がしています。ここからは自分が勉強していかなければならないのですが、聞いてくれるリスナーさんの共感が得られるようなメッセージを表現できるか?その感性を磨かなくてはならないのではないか?と思い始めています。この答えが出せるのは、まだもう少し時間がかかるようです。
今回はこれで筆を置きます。最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また
きよ
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