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私が所有しているアコースティックギターは3本ありまして、購入した時期はバラバラなのですが私が目利きした最高のギターばかりだと自負しています。ちなみに最高=最高級というわけではないです。持っていませんがマーティンのギターはあまりにも高いのでまず買う事すら出来ません。もし買ったとしても外に持ち出すことはおろか、部屋の中でも傷を付けないように気を使ってばかりで、飾っておくだけになってしまうかもしれません。マーティンでも飛び抜けて高いのはD45ですが、それよりも比較的安価なD35やD28も悪くないですね。ただ盗難の可能性もあるし、何となく惹かれるものがないなぁ、というのが印象です。
ギブソンのギターは私が持っているハミングバードがマストで、とても満足しています。ラッカー塗装なので、やや気を付けて扱ってますが、家の中でもスタジオでもけっこうあちこちぶつけています。一箇所大きく表面が剥がれているところがあって、そこだけが惜しいポイントです。出る音については文句なしです。ギブソンでもJ200とか無茶苦茶高価なアコースティックギターがありますが、そこまで行くと扱いに気を使ったり、盗難の可能性を考えないといけないので、現時点では欲しいとは思いません。またJ45なども人気がありますが、ハミングバードを持っていればそれほど必要性は感じないです。
最近株が上がっているのがスタッフォードのB25コピーです。中古で25000円で買ったギターですが、鳴らし方によっては高音域が綺麗な使い勝手の良いギターです。なにしろ安く買った分、気楽に扱えます。ちょっとした録音には必ずと言っていいほど使います。作曲の時に仮で鳴らす事も多く、最近は登場する機会が増えました。まだ人前で使ったことがないのですが、一度くらいはスタジオに持ち込むのも悪くないと思ってます。エレアコ仕様なのですが、ギター側にボリューム調整を行う機構がないのが唯一の弱点です。そこさえクリア出来たらもっと活躍の場は増えるでしょう。
最後に紹介するのがタカミネの「きよカスタム」です。「きよカスタム」と大袈裟に書きましたが、これは本当です。タカミネの製造ラインの中でセミオーダーシステムというのがありまして、楽器屋さんを通してパーツや仕様を選択していく事が出来ました。私がこだわったのが「ボディーの形をスクエアショルダーに」「シングルカッタウェイ」「バインディングをアバロンに」「プリアンプを9V電池1個で」などです。スクエアショルダーというのは文字通りボディーを上から見た時に四角い形になっている事を指します。反対に丸い形になっているのはラウンドショルダーと言います。ちなみに先述のハミングバードもスクエアショルダーです。シングルカッタウェイというのは、ギターのネックがボディーに結合されている箇所が深くえぐられている事です。私はギターソロが多いので、ハイポジション側にカッタウェイがあると高い音まで弾きやすいのです。そこはこだわりました。「バインディング」とはギターのボディーやネック、ヘッドなどの縁の事です。私は昔からバインディングが「アバロン貝」という七色に輝く素材を使ったカッコいいギターに憧れていたので、これを採用しました。「プリアンプ」とは、ギターの音をピックアップ(=マイクのように音の振動を音声に変える箇所)で拾って、それを増幅させる装置の事です。セミオーダーだと9V電池2個で動作させるものが標準ですが、電池2個というのが煩わしいので、あえて下位の電池1個のプリアンプにしています。タカミネのエレアコは大体「チューニングメーター」が標準で付いていて、あとは音質の調整するイコライザーと、最終的なボリュームを調整できる機能は共通ですから、プリアンプの性能はそれほど重視していません。
で、表題の「最高のギター」とは、やはりタカミネのきよカスタムです。エレアコとしてスタジオやライブで使っていますが、実は生鳴りがすごく良いのです。なじみの楽器屋の店長も「このギターはものすごくいい木材で作られている」と言っています。木材そのものの音の違いはそれほどわからないのですが、どんなギターよりも深みがあって、それでいて高音域まで伸びる音は、最高です。このギターのみが「新品で買った」ギターになります。買った時の値段は30万円でした。買ってから15年が経ちましたが、未だにこれを越えるギターとは出会っておらず、またこのギターを手放すことは永久にないと言いきれます。もし私が死んだら「ハミングバード」と「きよカスタム」は棺桶に入れて欲しいですね。あ、でも棺桶にギター2本は入らないか・・・
今回はこれで筆を置きます。最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また
きよ
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