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未だに進捗の悪いオリジナル曲「成功」ですが、今日は重い腰を上げてアコースティックギター(以下アコギ)のダビングをしました。前回仮で入れたアコギはスタッフォードの安物ギターだったのですが、今回はリッチにタカミネ君を使いました。とはいってもさほど変わりはないのですが・・・
この曲は基本的にCメジャーの曲で、コード進行はいたって簡単なものです。しかし曲が4番まであるというちょっと長い曲で、途中でどこをを弾いているのか分からなくなるという事態が起きました。一応コード進行はメモってあるので、それを頼りに弾きますがそれでもわからない箇所がありました。そういう時はどうするか?
パンチインを使います。
パンチインとは何ぞや?と思われますが、要は間違えた個所を「ほんの少しだけ」録音し直せるというものです。例えばこの曲で「Em→Am」のところを間違えて「Em→A7」と弾いてしまいました。本来なら全部録り直しとなるのですが、パンチインがあればA7のところだけをAmに修正ができるのです。これはとても便利で、生楽器を演奏する際にはよく使います。むろんドラム、ベース、シンセは打ち込みなのでパンチインする必要はないわけです。
DTMで録音するようになってから、かれこれ26~7年ほど経ちますが、このパンチインに関しては必ずと言っていいほど使うんですね。とりあえず使い方をマスターしないと不安です。そうでないと1曲丸々弾き直しはとても大変です。言ってみればインチキなわけですが、聴き手が気がつかないレベルの修正なので、それでいいと思ってます。
今回のアコギも前回同様、コーラスとリバーブをかけてます。ちょっとBOOWYの代表曲の一つ「Only You」の冒頭のアコギとエレキの混じったようなギターのフレーズに似た音です。
OnlyYou、かぁ。よく高校生の頃カラオケで歌いましたねぇ。あの頃には今のような音楽活動をするようになるとは夢にも思いませんでした。当時はアコギを弾くだけで満足で、ちょうどエレキギターを手に入れて、ちょっとだけロックな気持ちになっていたような頃で、まさか自分で曲を作って人に聴いてもらえるとは。その間様々な事が私の身に降りかかって、ようやく来月に51歳になります。隔世の感がありますね。髪は薄くなり、シミだらけの顔、出てきた腹、目は老眼、体力はなくなり、気力もなくなりつつある。それでも一国一城の主、持ち家に住み、仕事は勤続25年(その前の会社には8年弱)。所帯を持ち、子供にも恵まれ・・・
でも自分の足で立って、自分の力でその未来を勝ち取るというのは、平坦な道のりではなかったと思います。人並に苦労もありましたし、今もまさに苦境に立っている部分もあります。
もし自分の人生にパンチインが出来たらどんなに幸せな事でしょう。辛いところや失敗したところ。そこだけやり直せたなら、どんなに明るい未来だったでしょう。でも人生にはパンチインはないのが常です。かと言って最初からやり直すこともない。失敗は挽回すればいいのです。今を生きる事、そして前を向く事。その事だけが全てであり、その結果が過去という名の道になる。たまには振り返るのもいいけれど、その後は道しるべのない道を行くのです。そんな時に私自身が作った歌であり、自分が奏でたギターの音がある。
いいじゃないですか、そんな人生も。アコギの音が私の鼓動なのです。
今回はこれで筆を置きます。最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また
きよ
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