エフェクトとはどういう事か? 12月17日

随筆

たまにはギターそのものの話を書こうと思います。

ギター・・・特にエレキギターでは、大概の場合(一部のジャンルを除きます)

歪みをかけます

歪みは(ゆがみ、ではなく、ひずみと読みます

この歪みがないと、今も昔も聞かれる歌謡曲や、いわゆるJ-POPなどのほとんどの曲は演奏できなくなる、と言っても過言ではないほど、重要なものです。

もともとはエレキギターというものは歪みがなかったそうです。1950年代頃の話です。ただエレキギターは他の楽器と比べると当時は音量が小さかったので、思いっきりギターアンプの音量を上げたら、音が歪んでしまい、元の音とはかけ離れた音に変化してしまったのです。

従来のオーディオの考え方では「音の歪みは絶対にOUT」なのですが、当時のギタリストはこの歪んだ音こそが気持ちいい音だと認識するようになりました。

そしてこの音を求めて当時のギタリストたちはギターアンプの音量を上げまくったのでした。当時のギターアンプは真空管が使われていたので、少し音量を上げただけで音が歪んでいく事を知っていたのです。そうして世の中には様々なギターアンプが登場するのです。

ただ、常に大音量が出せる環境ばかりではなく、程々の音量でも歪んだ音が欲しい、またはギターアンプの歪みでは足りないと思ったギタリストたちは「ファズ」と呼ばれる、荒々しく歪む

エフェクター

という機器を使うようになったのです。

後の話は割愛しますが、写真に写っているものが、その「歪み」を起こさせる「エフェクター」です。

まずは動画を見てください。

最初はぽつぽつした大人しい音だと思いますが、途中から「ギャーーーーーン!」というよくあるロックな音に変化したと思います。

これが「歪み」というものです。この「ギャーーーーーン!」がないと、某団体運営の某所長さんの大好きな「B’z」の曲の99%は存在しないのです。

それくらいギタリストにとっても、リスナーにとってもこの「歪み」というものがいかに大切かがわかっていただけるかと思います。

そして音にうるさいギタリストはこの「歪み」のちょっとしたニュアンスの違いを求めて、あれこれと機材を買ったり、ギターを改造したり、ギターアンプをメルカリで売ったりしてるんですね。

事情を知らない人から見ると「全部同じじゃねぇの?」と思われがちなのですが、半分は「全部同じです」

でももう半分には全く異なるニュアンスを含めていて、どうしてもここの音質が違う!とか、もう少し音に伸びが欲しい!とか、常日頃から考えてはニヤニヤしているのです。それほどお金のかからない道楽なので、周りの人は温かい目で見てあげてください。

と言ったところで今回はこれで筆を置きます。最後までお読みいただきありがとうございました。

では、また

きよ

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