ギターの弦 11月1日

随筆

ギターを弾くには、当然ながら「弦」が必要です。一部のものを除けば通常6本の弦を張って演奏します。

弦にはそれぞれ太さがあって、好みでそれを選ぶことができます。あくまで僕の例ですが

  • エレキは程々に太目、アコギは細め
  • コーティングされた弦(後述)
  • 出来れば安いもの

などです。

エレキギターに関しては、昔は「アーニーボール」というメーカーの弦一筋でした。安いし、どこででも手に入ったからです。尤もその頃はあまりこだわりはなく、何となく有名だから、という理由で使っていました。

アコギは何でも良かったのですが、マーティンやタカミネの物が多かったと思います。この辺も安く手に入ったので、よく使っていました。

ギターの弦なんて、安い物だと思っていまして、エレキが1組600円くらい、アコギに至っては3組1000円くらいの相場で考えていました。

安いのですが、金属製の弦は弾いていても弾いていなくても、どうしても錆が発生してしまい、音は明るさを失い、サビのせいで弾きにくくなっていきます。だいたい1ヶ月も使っていたら張り替えないとダメでした。

そこへ彗星のごとく現れたのが「エリクサー」というメーカーの弦です。
これは弦にあらかじめサビの出ないコーティング加工がしてあって、コーティングが剥がれない限り絶対に錆びないという代物でした。

値段はエレキで1500円、アコギで2000円ほどしまして、かなり高いのですが、それでも錆びないという利点は大きいので、すぐ買って使ってみました。

当時のエリクサーはコーティングが厚くて、音が若干モコモコした感じでした。それでも前評判通り錆びることはなく、弾きやすさは長持ちしました。

それまで使っていた弦は錆が出ると弾きにくいので「フィンガーイース」という潤滑剤のスプレーを弦に吹きかけて騙しだまし弾いていたのですが、このエリクサーはそのフィンガーイースすら必要なくなりました。

今ではすっかりエリクサー派の僕ですが、欠点は弦が切れた時に張り替え用の予備の弦がエリクサーは売ってないことです。ギタリストとしてはあんまり他のメーカーの弦とごちゃまぜにして使いたくないので、そうすると1本切れるたびに全部の弦を張り替えなくてはなりません。

おかげさまで弾き方が上手になったせいか、弦を演奏中に切る事はほとんどと言っていいほどなくなりましたが、ライブとかだといつもヒヤヒヤします。本番中に張り替えるとか、弦1本なしで演奏するのはどちらも嫌ですからね。

予備の弦としてバラで売ってることで有名なのはヤマハの弦です。いつも一番細い1弦だけを持ち歩いているのですが、実は一番切れやすいのはチョーキングで多用する2弦や3弦のような気もするので、その辺を買いだめしておいた方が、本当はよ良いのかもしれませんね。

昔、太ければいい音が出て、しかも切れないだろうと、ジャズのギタリストが使うらしい

「フラットワウンド弦」というものを試したことがあるのですが、太すぎて通常のギタープレイが全然できなくてすぐやめたことがあります。あれはベースやコントラバスに使う物らしいです。

ちなみに弦の太さですが、エレキは010-046、アコギは010-047です。

最近ですが、エリクサーが何となく値上げしたように思います。
エレキで2000円、アコギで2500円くらいするようになったのですが、ウクライナの紛争の影響なのでしょうか?猛暑の影響??

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