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先日からあれだけ言ったので、早速実施しました。新曲「成功」の制作です。
今日はドラムの打ち込みをしました。全ての曲はドラムから、です。ちなみに私はドラムの経験はありません。理屈も知りません。ただ、自分がやっている(やっていた)ドラマーの音はよくわかります。いくつかのパターンがあると知りました。
バスドラ・・・キックですね。これのリズムが最も大事で、これのリズムパターンがベースと一致して初めてバンドサウンドの基礎の部分になります。今回はあまりひねらずにドン・タン・ドド・タン、と割と単調なリズムにしました。
スネアドラム・・・ドン・タン・ドド・タンの「タン」に当たる部分です。これも単調ですね。普通に2拍目、4拍目に入れています。曲の所々で連打したりします。AメロとBメロの間とか、です。
ハイハットも入れます。これはチ・チ・チ・チとバスドラとスネアの間に入れるシンバルです。これも普通に8分音符で入れてます。合い間合い間でオープンハイハットを入れます。
チ・チ・チ・チ・チ・チ・ツー、の「ツー」の部分です。これが入ると単調なドラムのパターンが心地よく締まる感じがします。
あとは適度にタムを入れてみたり、クラッシュシンバルを入れたりして、曲のイメージと同じように仕上げて、とりあえず完成・・・というか一仕事終わった、という感じです。
ドラマーの音が・・・という話を出しましたが、他にも参考にしたものがあります。
山下達郎です。
彼の「アルチザン」というアルバムを高校生頃に良く聴いてまして、これのどこが驚いたかと言えば
ほぼ全ての演奏を達郎氏がやっているのです。うむー?
で、クレジットを見るとドラムは生のドラムを叩いているわけではなく、どうもシンセサイザーによる打ち込みだ、と気付きました。(嘘ならゴメンナサイ)
ってことは、ドラムの打ち込みにおいて、これを参考にすれば自分も達郎氏のようなリズムパターンを作れるぞ、というわけで、結構このアルバムの曲を参考にしました。特に「ターナーの汽罐車(きかんしゃ)」という曲のドラムはとても参考にしました。先述のハイハットの入れ方は、この曲そのものです。
このアルバムは10年滅びない、と当時達郎氏は語っていましたが、10年どころか30年以上、私の中には強く残っている名アルバムです。
で、ドラムですが、ワンコーラス分打ち込みが完了しました。何度か聴いてみて問題なければ、後はコピ&ペーストで2番3番と作ればいいわけです。この新曲「成功」は4番まであるので、3回コピペで作れます。これは自分の中では画期的な事で、パソコンで曲を作る「DTM(デスクトップミュージック)」より前は、MTR(マルチトラックレコーダー)という機械を使って曲作りをしていました。MTRは8チャンネル録音できるレコーダーでしたが、ドラムの打ち込みを本体では作れなくて、別のリズムマシンを用いて、先にドラムパターンを作っておいて、これをMTRで録音するという方法を取っていました。これはこれで良いのですが、一番困ったのは録音してから後で手直しが出来ないという事です。
実はドラムパターンを作り直す事はほとんどないのですが、やはり後味が悪い気がしてまして、やむなくパソコンでの打ち込みによる制作に舵を切ったのです。こうして書いているとドラムだけが打ち込みのように思えますが、今ではベースもピアノもシンセも全部、打ち込みで作っています。ベースとかはむしろドラムよりも作り直すことが多いので、打ち込みでの自動演奏(?)の方が用途に合っているわけです。
ただ私はベーシストではないので、本当はベースの演奏はほとんどできません。ただベースギターは普通のギターの太い方4本の弦と同じチューニングなので、ルート音とそれの5度下の音を混ぜて、先ほど書きましたドラムのバスドラのパターンに合わせれば、大体思った通りのベースになります。
語ればキリがないDTMの話ですが、また機会があれば自分の心がけている事や参考にしている事を書いていこうと思います。
今回はこれで筆を置きます。最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また
きよ
山下達郎の『アルチザン』(1991年)は、緻密なサウンドとポップセンスが光る名盤。代表曲「アトムの子」や「さよなら夏の日」など、繊細なメロディと温もりある歌声が魅力。職人技が光る、まさに“音の芸術品”です。先述の”ターナーの汽罐車”も収録されています。
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