売っちゃったギター① 11月3日

随筆

つい2~3カ月前に、メルカリで売ってしまったギターです。

ギブソンのSGという型番のエレキギターです。

世界的に有名なロックバンド「AC/DC」のギタリスト”アンガス・ヤング”氏が愛用している事で知られています。

ギブソンのエレキギターと言うと「レスポール」が有名なのですが、レスポールは2つの弱点があると思ってます。

ひとつは「重たい」という事です。
標準的なギターの例として挙げるとストラトキャスターが大体3.5kgで、レスポールは約4kg強あります。この0.5kgが案外肩への負担が大きいのです。先日書いた「ストラップ」の話の中で、「ウレタンの幅の広く切ったパッドを貼り付ける」というのが、レスポールでした。

反面、このSGは約3.0kgほどしかありません。とても軽いのです。なので重さの面で言えば、かなり弾きやすいのです。(もちろん肩や腕の筋力が強い人はレスポールも難なく弾けますが・・・)

もうひとつは「高音域まで押さえにくい」ことです。
レスポールもSGも22フレットまであるのですが、レスポールはシングルカッタウェイと言って、ボディーの向かって右半分しかえぐれてないので、18フレットから先はちょっと弾きづらいです。

これも反面、SGはダブルカッタウェイと言って、左右にえぐれているので、22フレットまで楽に指が届きます。(これも慣れで、レスポールでも22フレットまで押さえられない事は無いです)

特にそれ以外は買ったまま使ってました。ピックアップの出力も普通くらいありましたし、取り立てて文句のつけようのない、良いギターでした。

ただ、優等生すぎて段々飽きてきたんですよね、これが。
買ってからは何年も経つのですが、あまり愛着が湧かない・・・というか他のギターたちが改造や改良を進めた結果、SGはちょっと物足りなくなったんです。

あと先ほど書いた「22フレットまで弾きやすい」点ですが、僕の指の太さのせいか、音がちょっと詰まる感覚がありました。ほんのちょっとの事なのですが、ギタリストはその「ほんのちょっと」が、我慢できなくなるのです。

そうなると一気に気持ちが離れていってしまいました。ちょうどその頃若干の金欠だったことと、あまりにもギターが増えすぎたため、機材の整理も含めて処分することになりました

他にもエレキギターは3本あったのですが、いずれも好みに改造してあって、おそらく高値では売れないだろうと思いました。あと、改造して好みに仕上げている分、SGより愛着がありました。

よって特に改造点も、破損も少ないSG君はメルカリで売られてしまいました。確か10万円くらいだったと思います。

いざ手放すと寂しい思いをするのが、ギターやその関連機材で、「こんな思いをするくらいなら別れなければよかった・・・」という気持ちになるのですが、そこはそれ。

ギタリストに許された「別れと出逢い、浮気や再婚」も何でもありなのです!

実生活では考えられないですよね。

今回はこれで筆を置きます。では、また。

きよ

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