安物でも良い音は出る、と思う 4月8日

随筆

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私の部屋には3本のアコースティックギター(以下アコギ)がありまして、ひとつはギブソンハミングバード、ひとつはタカミネのカスタムモデル、そしてもう1本がスタッフォードの「B-25もどき」です。

何故もどきなのかと言えば、形がそのまんまB-25だからです。本当によく似てます。

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これが本物です。で、B-25もどきは

です。形やボディーの色やピックガードの形、色までそっくりです。しいて言うならヘッドの形がほんのちょっと違うのと、ブリッジに弦高の高さが調整できるネジがあるかないかの差ですね。

ただ本物の音を聴いたことがないので何とも言えないのでが、スタッフォードの方はなんだか

ガチャガチャ

した音が出ます。ボディーが上手く鳴ってくれない言いますか、弦の響きを全部拾ってくれないといいますか・・・

でもスタッフォードのアコギには優れている点があります。ひとつは「ピエゾピックアップが搭載されている」ことです。以前ピックアップのお話はさせていただいたのですが、エレキもアコギも同じことが言えるのは「ギターの弦の響きを拾って、シールドを通してスピーカーを鳴らす」効果を得るという事です。

本物のB-25にピックアップがあるかどうかは分からないのですが、B-25もどきには買った時からピックアップが搭載してありました。ただたった一つ残念なのは「ギター本体でボリューム調整が出来る機構がない」ことです。音量調整が出来ない、という事ですね。

やはり手元でボリュームは調整したいですし、スタッフォードからPAに繋いだ時に、PAのミキサーでいちいちフェーダーを上げ下げするのは非常に面倒です。それにミキサーの位置ではいい塩梅に聴こえたとしても、自分の立ち位置に戻った時に聴こえ方がまるで違ったり、場合によってはハウリングが起こったりします。

これは致命傷です

するとまたまた機材欲しい欲しいの虫が心に湧いてきます。

そうだ!ボリュームペダルを買おう!とか

そうだ!アコギ用マルチエフェクターを買おう!

などです。マルチエフェクターはコンプレッサーやコーラス、リバーブも掛けられるのでなかなかいいアイデアではありますが、とりあえず金のかかる方法は、やめとけ!と言いたい、です。

そもそもこのギターにそれほど金をかける必要があるのか?という事に尽きます。そこでふたつめの優れている点は「乱雑に扱える」という点です。

高いギターはやはり高級なので、取り扱いは必然的に丁重なものとなります。とはいえ私は結構無頓着にギターを扱うので、あちこちぶつけたり、ラッカー塗装のギターなのに手入れをしていないので塗装がパキパキに割れていたり、といい加減な扱いなのです。それでもアコギに関してはそれなりに気を使います。

その点スタッフォードのアコギは全然傷とか気にしないので、その辺にポーンと置いておいたり、あちこち当てても、どうってことない、です。それでもこのギターはなかなか丈夫で、乱雑に扱ってもビクともしません。これは「当たりのギター」だと思っています。

それもそのはず、「子供が悪戯してもどうって事のない、安いアコギ」を買いに行った時に、店頭に候補になるアコギが展示してあって、じっくり30分ほど見て歩き、これだ!と決めた価値あるギターだったが、このアコギだったからです。

買った後は子供はこのギターに見向きもせず、願わくば息子がギター弾くようにならないかな~?と思っていたのですが、それは叶わず私が弾いています。それでもこのギター、最近鳴りが良くなってきている気がします。それは勘違いかもしれませんが、以前ガチャガチャしていると思った音が、だんだん艶っぽい音に変化しているように感じます。

今日、このギターで練習をしていて、「なんだ、こいつ良い音してるじゃん」と思いました。何しろ買った値段は

25000円

でしたから、これは良い拾い物だと感じずにはいられません。

今回はこれで筆を置きます。最後までお読みいただきありがとうございました。

では、また

きよ


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