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昨日書きましたアンプシミュレータの「AMT E2」ですが、故障したのは間違いなかったのです。ですがさっき効かなくなっていたトレブル(高音の調整)ボリュームに接点復活剤を吹きかけて、グルグル回してみたら見事に復活!全くノイズもなく元の状態に戻りました。とはいえ経験上、どこかが劣化している可能性は高く、一時的なものではないかとも思ってます。
接点復活剤との歴史は古く、以前勤めていた会社・・・もう32年くらい前の話ですが、当時私はゲーセンの機械を運んだり修理したりする部署にいました。で、ボリュームが効かないとか、スイッチの調子が悪いとかは日常茶飯事でした。それらの部品を新品に交換するのが一番良いのですが、一時的に調子を良くするために使っていたのが、この「接点復活剤」です。中身は何で出来ているのか未だによくわかっていないのですが、機械油みたいな粘り気のある液体をスプレー状に吹きかけることで、電気的な接点・接触不良を直すことができる、というものです。
この接点復活剤は様々なシーンで活躍しており、接触不良を直すほかにも潤滑油の代わりにもなりましたし、スイッチだけではなく広い面積の汚れを落とす事にも使っていました。本来動きをよくするのには「CRC 5-56」を使うのが一般的でしたが、当時は何にでも使ってました。時は流れて、ゲーセンの親玉みたいな「アミューズメントテーマパーク」なるものの「メンテナンス」社員として横浜に異動になった時に先輩からは「接点復活剤はかえって汚れが粘着するから、エタノールを使え」という指示があって、それからはエタノールを使うようになりましたが、要所要所で接点復活剤も併用していました。
そんなこともあってその会社を辞めて、地元に帰郷し音楽活動を本格的に始めた時も、接点復活剤はその時々で多用することになります。特に使ったのはギター本体のボリュームでした。ガリノイズという、ボリュームを回したときに「ガリガリ」いうノイズや接触不良を起こしたときに接点復活剤を使うとたちどころに症状が改善しました。初期の頃は楽器屋に行くことに抵抗があったので、そうやって自分の知識と技術でなんとかしてました。これはひとえに前職での経験が活かされていたと思います。他にも半田付けなども役立ちましたね。
最近はめっきり部品交換などは自分でやらなくなり、腕も落ちました。それでも今回みたいなごく簡単な処置は普通にできるわけで、今後もこの手の技術は役立っていくと思います。
今回はこれで筆を置きます。最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また
きよ


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