空港のデッキとなごり雪 4月30日

随筆

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今日は昼前に仕事を終わらせまして、夕食のおかずを買いに行くのですが、幾ばくか時間を持て余してしまうので、せっかくの時間を自分の時間にしようと思いました。そこで普段乗っている原付バイクは駅に停めておいて、電車でどこかに行こうと考えました。

どこがいいかな?と数分考えまして、JRと私鉄が競合しているところではなく、私鉄だけでしか行けない場所を考えていたところ思いついたのが

中部国際空港・・・セントレアに行こう

と決めました。

セントレアにはずいぶん前に行ったことがありますが、それ以降一度も行ったことがありませんでした。私はこれまで一度も飛行機に乗ったことがありません。できれば北海道辺りに行ってみたいと思っているのですが、基本的に陸路か、たまにフェリーに乗ったりします。今回は単純に風に吹かれてみようかというような心持ちでした。

私鉄の終着駅がそのまま空港のターミナルに続いていて、改札を出たらすぐに空港のロビーです。未だになれていないのでアタフタしたのですが、かすかな記憶を頼りに歩いて行きました。途中がスロープになっていて、そこを昇ると改札(?)です。ただそこには用がないので、奥へと進みます。そこを出ると見渡す限りに広い空間に出ました。スカイデッキです。どんどんと先に歩いて先頭までたどり着くと、次々と色鮮やかな飛行機が行ったり来たり・・・離陸する飛行機、着陸する飛行機。その瞬間を捉えようとカメラを持ち一斉にシャッターを切る人たちがいました。

もしあの飛び立つ飛行機の中に誰か大事な人が乗っていて、今まさに飛び立とうとした瞬間に私の立っている地面から飛び去って行くのだ、と考えていたら何だか急に寂しい気持ちになってしまいました。アマチュア作詞家でもそういう刹那にパッと考えが閃くのです。

その時ある歌を思い出しました。

なごり雪

です。あれは飛行機ではなく汽車の話ですが、その別れを惜しむのだけれど自分は見送ることしかできない悲しさと、そんな自分でもこの街で生きていかなければならないという、寂しさを歌い上げた普及の名曲であります。私にはそんなドラマティックな別れを経験した事はありませんが、「もしも」自分がそういう立場になったなら?と考えると、すぐさまスマホのメモアプリを起動させて、思いつくまま歌詞となりうるキーワードを書きなぐりました。

自分なりの言葉で今日の経験を歌にする事ができたなら、今日の電車賃なぞは安い物であります。空港のデッキを背中に、なんだかいい曲を作ることが出来そうな気がしています。

今回はこれで筆を置きます。最後までお読みいただきありがとうございました。

では、また

きよ

一般的にはイルカの歌のイメージが強いのですが、元々はフォークグループ「かぐや姫」の曲でした。その収録されているアルバムこそが「三階建の詩」です。捨て曲なしの名アルバムです。

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