知人がコラボで制作したい(?)というとある曲を紹介されまして、どんなものかと聴いてみました。最近のZ世代が聞く曲は、正直昭和世代の私ではついて行けないのが本音なのですが、この曲は割と聞きやすい感じでした。一度耳コピでもするか、とギター片手に何度かなぞって聴いて弾いて、おおよそのコード進行がわかりました。さすが私きよは時々アレンジの仕事を請けるプロの耳を持っているのです。
この曲を聴くことになった理由はこれといってないのですが、知人からはよくこういった私の知らない曲を紹介してもらう事が多いのです。その都度私としては、いい刺激をもらってます。やはり自分が聞く音楽というのは、一定の枠に入ったジャンルだったり歌手・グループでして、そのからはみ出すことは、よほどの事がないと聴くことはないわけです。私の好みはいわゆる「ニューミュージック」と呼ばれたジャンルで、1980年~90年代に流行した楽曲が多いです。ただ私は1974年生まれなのですが、実際にはリアルタイムではない世代の曲を良く聴きます。つまり1970年代初期から中期あたりの曲も好んで聴きます。
自分が中学生~高校生ぐらいの頃はちょうどバンドブームと言われたムーブメントがありました。いろいろなバンドが、ある者は爆発的に売れ、ある者は一発屋で終わり、ある者はイロモノ扱い。それはそれで楽しかったのですが、当時はFMラジオでよく曲を聴いていました。ただちょうどその頃に
昭和が終わって平成になったあたりに
「昭和の歌」の特集が多く組まれていました。それを見ていて「昔の歌はこんなにもいい歌があったんだ」と思うようになりました。またそれと同時にギターを弾くようになった関係でロックバンドの「ルーツ」になった音楽というものにとても興味を持ちました。
つまり「今売れてる音楽」よりも「それらのルーツになった音楽」へと遡るようになっていったのです。その頃は音楽に関する書籍を色々買いまして、日毎夜毎読みふけっていました。
それらのアーティストを挙げるとキリがないので割愛しますが、中古CD屋さんに毎日のように通ってはCDを買って、またレンタルCD屋さんで気になるCDを片っ端から借りてはカセットテープに録音して、文字通り擦り切れるほど聴いていました。カーオーディオのカセットデッキ内でテープが何本も絡まって再生不能になったり。その頃から私は国内あちこちの風光明媚な場所を目指してドライブばかりしていまして、その旅のお供にそれらのカセットテープがありました。なのでその時の風景を思い返すと、音楽までが蘇ってくるのです。
この令和における音楽が、いわゆるZ世代の耳に長きに渡って歌い継がれていくかは、わかりませんし、それは「昔は良かった」と言いたげなオッサンの戯言です。それでもたまには自分の知らない音楽に触れてみて「なるほど、こういう音楽もあるのか」と共鳴してみることは、いいことだと思うのです。
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