DTMその1 11月16日

随筆

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DTM(デスクトップミュージック)あるいはDAW(デジタルオーディオワークステーション)という、言ってみればパソコン上で音楽を製作する、という意味です。

DTMはRoland(ローランド社)が作った言葉なんだそうです。このDTM社会を牽引してきた同社の賜物といいますか、名残なのかもしれません。

私はもともと音楽を作りだしたときは、カセットテープに録音していました。それこそ歌もギターも一緒にです。それはそれでよかったのですが、やっぱりバックにギターをもう1本入れたいとか、ドラムを叩いてみたいとか、ピアノを弾いてみたいとか、色んな欲が出てくるんです。

その頃はタスカムという会社がリリースしていた記録媒体がカセットテープのMTR(マルチトラックレコーダー、多重録音機)が主流だった時代でした。そんな時、颯爽と発表されたのが

ヤマハのMD4という、記録媒体がMD(ミニディスク)の4チャンネルのMTRでした。テープは何かと劣化の恐れがありましたが、MDなら半永久的に劣化は無いとされていたので、これを真っ先に買いました。確か新品で65000円くらいだったと思います。持っていたギターがちょうどそれくらいの値段だったので、結構高い買い物でしたが、それくらい音楽制作の熱が高かった時代です。

使いこなすのは、結構大変でした。難しかったですね。今ならもう少し理解できますが、当時は音を左右に振るとか、チャンネルをアサインするとか、チンプンカンプンでした。それでも制作意欲が旺盛でしたもので、最低限の録音再生が出来るくらいにはなれました。

そこからは、とにかく歌っては録音、ギターを弾いては録音、ベースとドラム、ピアノは当時持っていたカシオのポータブルキーボードのおまけみたいな音で録音と、次々と何かしら録っていました。当時自分の中で流行っていたのが

「ロックンロールさだまさし」

もし、さだまさしがロック調なアレンジだったら?というアイデアを自分なりに表現したものでした。さすがに歌までは録音する勇気はなかったですが、当時の自分としては演奏能力、録音の知識が身に付いた頃でした。

その頃辺りから私がオリジナル曲を作るようになり始めまして、以前書いたと思います

「ストリートミュージシャン」

になるために、まずはオリジナル曲を10曲作ろう!とこのMTRを使って、仕上げたのでした。

結局ストリートミュージシャン計画は大失敗に終わるのですが、その後の活動には大いに貢献するものでした。その中にあったのが、このMTR「MD4」だったと思います。

このMD4はとても高性能でしたが、重くて取り回しは大変でした。その後は録音機としてではなく、ミキサーとしてフォークソングイベント「東海道線フォークジャンボリー」に使ってました。

令和2年に今の家に引っ越すときに処分しましたが、数年間私の元で大活躍したMD4には感謝ですね。

今回はこれで筆を置きます。最後までお読みくださいましてありがとうございました。

では、また。

きよ

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