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先日ココナラで依頼のあった「依頼者のオリジナル曲をアレンジする」件で、延々とギターソロの録音をしたという事を書きました。かなり下手なプレイだったと思います。それでも依頼者さんは大満足だったようで、とりあえずホッと胸を撫でおろしたわけです。
ただ私個人としてはあまり満足していないのです。やはり更なる高みを目指さなければ、向上することはないわけです。練習しないままで本番が良い結果になることはあり得ないのです。
ただひとつ気になったのは、私が録音に使ったギターのピックについてです。元々ピッキングがたどたどしいのは承知の上なんですが、あまりにも弾きにくいと感じました。それでもいつものピックを使って弾いたのです。どうもおかしい。
思えば私はエレキギターを弾く時には赤いピック・・・
ジムダンロップのジャズ型のものを使っています。ピックそのものがかなり小さく、先端が鋭いのが特徴です。厚みもあって、特にギターソロの時には弦の張力に負けないくらいの厚さが必要だと考えています。
今回使ったのは白いピック・・・フェンダーのミディアムです。形が丸い三角形状であることから「おにぎり」と呼ばれています。これはピックも薄めで、ストロークでジャンジャン弾くには良い音なのですが、ソロの時は大きすぎて、あまり上手く鳴ってくれません。薄いので弦の張力に負けてしまって、ピックが自由に動かなかったのです。しかし布袋寅泰氏やChar氏はおにぎりを使っていて、これが弾きにくいというのはいささか弁解にすぎないと思います。
かと言ってアコースティックギターにジャズ型・・・赤いピックを使うと、あまりにピックが厚すぎて、こもったような音になってしまいます。これはあまりいい事ではないです。特にアコースティックギターはストロークでジャンジャン弾くのが多いので、こもった音では困るのです。その点はおにぎりの方が勝っています。
ではどうするのか?そうです、厚みがそこそこで、形がジャズ型なピックを使えばいいのです。
試しに使ってみたのがジムダンロップのウルテムというピックです。左側の黄色っぽいピックです。ウルテムという材質は人間の爪にとてもよく似た性質を持っていて、ギタリストの中でも特にピッキングのニュアンスを重視したい人に人気があります。これを使ってみたらけっこうストロークの音もこもらずに、ギターソロも弾きやすくなりました。アコースティックギターとエレキギターの両方を弾く私にとっては、渡りに船と言ったところでしょうか。

忘れがちなのですが、ギターの根本はピックと弦だと思います。どんなにいい機材を使おうが、どんなに高価な木材を使っていようが、音が出る最初の一音一音が良くなかったら、その先の聞こえる音はテキトーな音になってしまいます。そこのところがギタリストの好みが出るところであり、演奏のスタイルに繋がっていくのだと考えています。
今回はこれで筆を置きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また
きよ
フェンダーのミディアムピックは、ギター界の中間管理職。ヘヴィほどゴリゴリでもなく、ライトほどヒラヒラでもない絶妙な立ち位置。コード弾きもソロもそつなくこなし、どんなジャンルにも顔を出す八方美人。でもそれがいい。バランス感覚は天下一品。頼れる相棒です。
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