シールドコード(シールドケーブルとも言います)とは、ギターとアンプやエフェクターとを繋ぐ音声用のコードの事です。
ただ普通の電線ではなく、外部からのノイズを拾わないように2重の作りになっているのが特徴です。主にふたつの用途があって、
- ギターと機材を繋ぐ長いシールド
- 機材同士を繋ぐ(エフェクター同士)短いシールド
です。
長いシールドは短くても3m。長いと10m以上のものもあります。
私はせいぜいスタジオ内か、ライブハウスでもそれほどあちこち動き回らないので、5mのシールドを使っています。ただしこれはギターから途中に挟む機材(エフェクターなど)までのシールドであって、そこからさらにギターアンプまでの5mのシールドを繋ぎます。計10mとちょっとですね。
素材には色々あるらしいのですが、通常は銅線です。中には銀を使ったものもあって、高価です。その分音が良いとか言われるのですが、私の耳ではそんな違いはないと思います。
むしろ気にするのは耐久性の方で、物によっては断線してしまうものも珍しくありません。
やっぱりそこそこの値段の物は滅多に断線しないですが、安い物とか、メーカーによっては高くても断線しやすい傾向があるように思われます。
以前はすぐ断線することが多くて、そのたびにプラグを外しては半田付けし直して使っていました。それが煩わしいので、5mで7000円くらいする、ちょっと高めのシールドに変えてからは、10年以上断線していません。ノイズも全く出ないので、とても信頼しています。
短めのシールドというのは、主に15cm、30cm、50cmくらいのものを指します。
「エフェクター」という、ギターの音を加工する機材を足元に並べて、踏むことで操作するのですが、そのエフェクター同士を繋ぐために使用します。これらはかなり折り曲げて使うので、ギターやアンプに繋ぐ長いシールドよりも気を使っている面もあります。
15cmだとかなり短すぎるので、私は30cmのものを使うようにしています。
長いのも短いもの同じなのですが、長ければ長いほどノイズを拾ってしまうとされています。また音のクリアさがなくなってしまうとも言われます。それを嫌うギタリストもいるようですが、私はそれほど気にしておらず、むしろそれがギターっぽいのかな?と考えています。
シールドを巻いたり伸ばしたりする時に癖が付きやすい物も、あまり好みませんね。安いシールドは癖が付きやすい傾向にあると思います。私の使っているシールドは伸ばすとまっすぐになります。ただ実際はまっすぐに伸ばして使うことはまずないので、スタジオなどで足元で絡みつくようなことがなければ、それでいいと思います。
使っているシールドは「CAJ(カスタムオーディオジャパン)」製と「ベルデン」製です。特にベルデンはギタリストも中では人気の高いシールドとされています。
あとは国産の「カナレ」製というシールドも定番です。カナレのシールドはやや細くて巻き癖がちょっと付きやすい気もするのですが、巻き方次第で癖はほとんどつかないと思っています。
最近思うのは、ワイヤレスについてです。昔のワイヤレスは物が大きくて、アマチュアではとても手が出せなかったものでしたが、近年は各メーカーも力を入れていて、小型で割と安価なものもリリースされています。スタジオで足元がシールドでわちゃわちゃするよりも、思い切ってワイヤレスにするのはどうかな?と考える事もあるのですが、何となくシールドの方を信頼してしまうんですよね。
昔初めて弾いたエレキギターに付属で付いていたシールドはビニールのみで作ったような、完全におまけレベルで、接続してちょっと動かすとザワザワとノイズがする粗悪品でした。でもそんなシールドでさえ使って、ちょっとずつ腕前を上げていったことを考えると、その最初の1本の事がすごく大事だったのかなと、懐かしく思い出されますね。
今回はここまでで筆を置きます。では、また。
きよ
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