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私は「THE ALFEE(以下アルフィー)」のファンです。
とはいってもいわゆる「アル中(アルフィー中毒、熱狂的なファンを指すらしい)」ではなく、単純に楽曲が好きなのです。最近はYoutubeで動画がほぼ見放題です。
以前も記事に書きましたが、最初の出会いは1983年の紅白歌合戦でした。当時は何が良かったのかピンとこなかったのですが、それからヒット曲を連発して毎週のようにヒットスタジオやベストテンなどに出演していました。
で、それからだいぶ後のライブアルバムに収録されている「幻夜祭」という曲の中にある
幻想レボリューション
という歌詞がとても好きです。作られた曲の内容はいわゆる1969年頃の学生運動について歌われています。私は学生運動とは全くの無縁の世代なのでその辺りの心情というのは理解できないのですが、様々な事でその時の心境の疑似体験は出来る気がします。
例えばばんばひろふみが歌ってヒットした「いちご白書をもう一度」などがそれにあたるかと思います。過去のニュース映像でベトナム戦争に対する反戦デモや、フォークゲリラという集団が通路を占拠して問題になったり、東大紛争という放水銃で学生を排除しようとする映像。
それの行き過ぎた場面として、あさま山荘事件や成田空港反対運動、三菱ビル爆破事件など、極左的な活動が浮かんできます。
つまり当時の若者が「自分たちの力で、この世の中をよくする事ができる。そのための革命を完遂するんだ。」という反体制的な思想が満ち溢れていた時代だったのか、と思います。
それらの全てが正しいとか間違っているとかは、各々の考え方があると思うので、あえて意見はないのですが、その満ち溢れたエネルギーを歌に託したのが「幻夜祭」という曲なのかと思います。
学生運動に傾向していく若者が、その運動の敗北感を過去のものとして語る曲は、ひとつの抒情詩と言っても良いでしょう。
サウンドは非常に起伏が激しく、3人がきれいにハモっていてどこがメロディーだかわからないという難解な曲です。難解ですが、先ほどから述べている革命を夢見た若者の気持ちをはっきりと代弁した大作だと思っています。
で、この曲の中に出てくる「幻想レボリューション」という単語が私はとても好きで、自分たちの思い描いていた理想は、革命という名のもとに幻に終わる、という意味なのかと解釈しています。
それをこの言葉ひとつで表現している高見沢俊彦氏のセンスはずば抜けていると思います。
昨今のアルフィーは「頑張れソング」が多く、それはそれで好感が持てますが、合い間合い間でこういうまさしく幻を見せてくれるような、リスナーを驚かせる曲を入れてくるのが大好きです。
そういえば私が初めて聴いたアルフィーの「メリーアン」にも
夢から醒めた胸に残った「幻想」(まぼろし)
という歌詞がありますね。これも何か目には見えない、まさしく「まぼろし・・・幻想」を胸に抱かせる魅力的な言葉だなと思います。
と、今回はアルフィーの「幻夜祭」という曲について書いてみました。
今回はこれで筆を置きます。最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また
きよ
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