PR
売っちゃったギターシリーズの第2弾(だと思う)です。
ヤマハのアコースティックギター(以下アコギ)、
LL-6
です。型番の通り、6万円(税抜)のギターでした。買った経緯はあまりよく覚えていないのですが、おそらく私が前職を辞めた2000年頃に購入したと思います。
エレクトリックアコースティックギター(以下エレアコ)ではなく、昔の言い方で言うところのいわゆる「生ギター」です。
このギターは結構ハードな扱いでしたね。このギターを抱えて金山駅の駅前でストリートライブをよくやっていたのですが、当時見よう見まねで作ったホームページのURLをギターのボディーに書いてました。当時はこういう事をしている人は、あまりいなかったように思います。
もっとも最近のストリートミュージシャンは、マイクとエレアコのアンプを持ち込むのは当たり前で、歌詞カードならぬ歌詞タブレットを見ながら、自己紹介とQRコードを描いたプラカードを横に歌っていますね。おそらくあのQRを読むとリンクに飛んで、プロフィールとライブ画像、ライブスケジュール、下手すればYouTubeの歌ってみた動画なんかが出てくるんではないかと思います。
私は完全に生の声と生のギターをかき鳴らす音だけでやっていましたが、他の連中も同じ感じだったと思います。当時はまだそんな便利なギター&PAアンプはそれほどなかったと記憶しています。つまりメーカー側もストリートミュージシャン向けにこういうアンプを開発販売していたのだろうと思います。
真夏の炎天下の中、影のないど真ん中で歌ったり、真冬の手がかじかむ中、指のところだけ切り取った軍手をはめて演奏したりしていました。今考えると、これは自分の自己満足目線であって、聴く側のニーズに全く応えていなかったと思います。誰だって知っている歌を、聴いていやすい環境で聴けて、初めて耳を傾けるのではないだろうかと思うんですね。そういう意味では「ユーザー目線」に立っていなかったという反省点はありました。
話が脱線しましたが、そんな悪天候でもこのギターは常に私の手にありました。なぜかと言うと、当時もう一本所有する「ギブソン ハミングバード」は今の定価で40万近い高価なギターなので(私は中古で13万で買いましたが)、そっちを誰が絡んでくるかわからない路上ライブに持ち出すことは出来なかったのです。実際に酔っ払いにギターを奪われたこともありました。
LL-6はヤマハの高級路線を安価にしたような作りで、ボディーのバインディング(縁の部分)をアバロン貝で覆った様な「ダミー」の装飾で囲ったりしていて、それがとても気に入ってました。音はあまり特徴のない、平凡な音だったと思います。
で、アイキャッチの写真でも確認できるのですが、このギターをエレアコに改造できないかと思って、色々ピックアップを付けていた時期がありました。写真ではディーンマークレーのマグネティックピックアップが搭載されています。他にもビルローレンスのピックアップも付けていた時期がありましたが、マグネティックピックアップはどれも同じような音なので、あまり付け替える意味はなかったように思います。でも当時はそういう部品をとっかえひっかえするのが楽しかった時期でもありました。
この後、エレキギターがどんどん増えるようになった事と、先日書きました「タカミネのエレアコ」を買うという事で、どこかの楽器屋かリサイクル屋に二束三文で売ったと記憶しています。
もし今でも持っていたら変に改造することもなく、純粋なアコギとして作曲に使っていたかもしれませんね。今でも時々ハードオフでこれの中古を見かけることがあります。
と言ったところで今回はこれで筆を置きます。最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また
きよ
コメント